2020年09月28日更新

ハウスメーカーの安さは坪単価だけで決めてはいけない

お金と電卓ハウスメーカーを選ぶ際には、坪単価を重視する人も多いのではないでしょうか。坪単価とは、建物の建築費用を延床面積で割った費用のことをいいます。例えば、100坪の延床面積に5000万円をかけて家を建てた場合、1坪当たりの費用は50万円になります。ローコスト住宅で知られるタマホーム等は、坪単価も他のハウスメーカーに比べると安くなっています。マイホームを建築する上で、重要な目安になることは間違いありません。

しかし、ハウスメーカーを選ぶ際には坪単価だけでは測れない要素が色々あります。工事の内容が複雑になれば、追加費用が発生することが多いです。設備のグレードを上げたりしても、建築費がその分高くなります。坪単価が高くでもプランの内容が充実していたり、施工のクオリティが高く品質にも優れているような場合には決して価格が割高ということにはなりません。ハウスメーカーを決める際には、工事の内容をしっかり把握して選ぶことが大切です。

ハウスメーカーを選ぶ際には、複数のハウスメーカーに見積を依頼することも多いと思います。その際には、同じ条件で見積もりを作成してもらうことが重要です。同じ条件でなければ、費用を比較検討することはできません。

坪単価に与える影響が大きいのは、内装よりも外装とされています。凹凸のないシンプルな形状であれば、工事もしやすいですし材料等も統一できるので建築費が安く済みます。その反対に複雑な形状の外観だと、材料費がかさんだり作業する人の足場を組み立てるのが難しくなるなど費用も増えてしまいます。それにより坪単価も必然的に上がるのです。だからシンプルな家の方がいいかといえば、決してそうとは限りません。色々なこだわりがあって複雑な形状にするので、自分達にとって何が一番重要なのかを考える必要があります。

ローコスト住宅などでは使用する建材の選択肢を減らし、大量に購入することでコストを下げているところもあるようです。高品質の材料を使いながら費用も安く済むので嬉しいという人もいますが、コストが高くなってもいいので別の建材を使いたいといったこともあります。ここで大事なのは、自分達のプランを叶えられるハウスメーカーを選んだ上で費用の安いところを選ぶということです。いくら費用が安く抑えられても、自分達の希望が半分くらいしか反映されていないのではあまり意味がありません。坪単価だけにとらわれず、中身をよく見るようにしましょう。

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