2020年10月28日更新

ローコスト住宅と言えど決してクオリティーは低くない理由

ローコスト住宅というと、値段が安い分クオリティーはあまり高くないのではないかと不安になる人も多いと思います。マイホームは一生に一度の買い物なので、安い方がいいけれど品質が良くないのは避けたいものです。ローコスト住宅のクオリティは、本当に低いのでしょうか。実は、ローコスト住宅の品質は決して悪いものではありません。十分に満足できる品質が確保されています。

ローコスト住宅が安い理由には、広告費・人件費・材料費を抑えられていることが挙げられます。一般的なハウスメーカーの場合には、テレビCMを大々的に流したりチラシを沢山配る等広告に力を入れています。それに豪華で立派なショールームも設けられています。これは集客力を高めて自分達の商品をよく知ってもらう戦略ですが、その分の広告費は建築コストに上乗せされているのです。実際の建物の値段より、高い物を購入させられていることになります。ローコスト住宅では、そういった大掛かりな広告は行いません。それにより広告費を節約し、建物の販売価格も下げているのです。

また、ローコスト住宅では、建材などは予め工場等でプレカットして現場で組み立てるということが多くあります。現場で作業すると大工の負担が増えるので、その分人件費が増えてしまいます。規格の決まった材料は、工場で一括管理してカットしておく方が簡単です。現場では組み立てるだけなので、工期も短縮することができます。その分の人件費をカットできるので、コストを抑えることができるのです。

ローコスト住宅では、間取りなどを規格化したり使用する材料を限定して大量に仕入れを行っていることも多くあります。大量に仕入れることで、1つ当たりの単価は安く抑えることができます。品質の悪い材料を使っているわけではありません。品質の良い材料を見極め、それを大量に仕入れることでコストカットを実現しています。

ローコスト住宅は、使用する材料などには制限があります。そのため選択肢が多いというわけではありません。しかし、クオリティは高いので、満足できるマイホームが手に入ることも多いです。間取りなども実際に住んでみると、個性的な間取りよりオーソドックスな間取りの方が使い勝手が良い事が多くあります。奇抜な家を建てたいとか、デザインにこだわりがあってオリジナリティを思う存分出したいというのでなければローコスト住宅は十分満足の行く仕上がりになります。